九州大学歯学部は創立50周年を迎えます
九州大学歯学部長
古 谷 野 潔(11期)
九州大学歯学部は,1922年(大正11年)に医学部に発足した歯科学講座(昭和2年に歯科口腔外科学講座と改称)が基礎となって,1967年(昭和42年)6月に医学部から分離独立し,新たに歯学部として設置されたものです.したがって,九州大学歯学部は,今年,創立50周年を迎えます.
50周年を機に,九州大学歯学部のロゴマークを作成しました.そのコンセプトは, 「グローバル」,「情報発信」,「歯学」,「未来」をキーワードとして,九州大学歯学部が“Global Hub for Dental Science”を目指すというものです.
また,次の50年に向けて躍進スローガン「継承・躍進・牽引」を掲げました.先人たちが築いてきた歴史と叡智を「継承し」,今を生きる我々がさらに「躍進」させ,世界をリードし「牽引」していくような九州大学歯学部を目指すという意味が込められたものです.今後も最先端の歯学・歯科医療の研究開発とその臨床応用に向けて,さらなる活性化を目指していきます.
歯学研究院は、平成12年の大学院重点化を機に「Overall Well-being through Oral Health(口腔の健康から全身の健康に貢献する)」という理念を定め,教育,研究および診療の充実に取り組んでいます.超高齢社会の我が国では,健康寿命の延伸が健康科学の重要課題とされています.そこで歯学研究院では平成27年に,「健康長寿の秘訣は健全な口腔機能・口腔健康にある」というコンセプトに基づき、歯学研究院の得意をさらに高めることで、これらの問題に正面から取り組むために、口腔機能(Oral health)→ 脳機能(Brain health)→ 全身の健康(Total health)を包括的にサイエンスするセンターとしてOBT研究センターを設置し,この理念に基づく教育,研究,診療活動をさらに発展させ,健康寿命の延伸に貢献することを目指しています.こうした歯学研究院の活動にも注目いただきたいと思います.
50周年記念事業として,上記の他にも記念式典および祝賀会の開催,記念誌の発行,記念シンポジウムの開催,記念市民フォーラムの開催,歯学部玄関へのモニュメントの設置(寄贈),ロゴマーク入り演台の寄贈などを行います.詳しくは,本ページの記念事業へのリンクをご参照ください.
九州大学歯学部創立50周年を記念して、ご寄付をお願いする趣意書については本web site の該当バナーをクリックして下さいますようにお願いします。
ご寄附いただいた浄財で,上記の各種記念事業を行いますが,なるべく多くを残して学生教育支援基金を設立します.歯学研究院は,学部学生や大学院生の海外留学(短期も含む)プログラムを整理周知し,財政的なサポートも充実させ,留学を積極的に奨励・支援を促進し,国際的視野を持つグローバル人材の育成を目指していきます.学生教育支援基金は,これらの事業等に活用させて頂く予定です.
歯学部長 古谷野 潔
(平成29年4月10日記)